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まもなく不惑の女が惑いまくる様を記録する日記。

美容師に意図を伝えるのが難しい問題

今通っている美容室は男性オーナーが一人でやっているサロンで、かれこれ8年くらいは担当してもらっている。以前はそのサロンに勤めていた女性美容師に切ってもらっていたが、その人が退職してしまい、スライドでオーナーに担当してもらっている。

相性の良い美容師を見つけるのは難しい、ということは、おそらく誰でも感じたことがあるだろう。私も正直、今の美容師に100%満足しているわけではない。したい髪型がいまいち伝わらない。写真を持っていっても再現率が高くない(私の髪質や骨格に合わせてアレンジしているのだろうか?)。頼んでもいないことを勝手にやる等。しかし、また別の美容室を探し新たな美容師と関係を築いていくことの方が面倒で、ズルズルと長く通い続けている。

私は長年、襟足を刈り上げるレベルの短めの髪型をしている。数ヶ月前に美容室に行った時、数ヶ月後にフォトウェディングを撮る予定があること、まだドレスも髪型も決まっていないので柔軟に対応できるよう髪を伸ばしてみようか迷っていることを伝えた。美容師からは「いや、まめたさんは絶対髪伸ばせないと思いますよ!」「短い髪がお似合いですよ!」「ウエディングでもショートカットありですよ!」と強く言われた。正直、「お前は絶対髪を伸ばせない」と言われたのには釈然としなかったが、かと言って「絶対に伸ばしたい」という強い思いでもなかった私は、言われるがまま「じゃあ切りますか…」と、刈り上げるほどではなくてもショートカットを維持することにした。

その後、ドレスの試着をしたり、実際に着るドレスを決めたり、ヘッドドレスを探したりしていく中で、やっぱり多少は髪を伸ばしたい、ヘアアレンジができる程度になりたい、今更かもしれないけどできる限り伸ばしていこう、という気持ちになった。

その硬い決意を持って、先日再度美容室へ。どんなに「髪を伸ばせない」という呪いをかけられようと今日は負けないぞ、という気持ちで、「やっぱり髪伸ばします」と宣言。

すると美容師、「じゃあ前回切らない方が良かったね…」「でも、前回は切りたかったんだもんね!切りたい気持ちだったんだもんね!」と。

いやお前が説得したんやないんかーい。

本当に釈然としなかったが、確かに最終的に切ると決めたのは私。そのまま何も言わず、毛先を整えてもらったのだった。

結局髪を伸ばせたのはほんの数ヶ月で、アレンジをするには若干長さが足りない気がするが、もう仕方ない。髪を切るのか伸ばすのか、どの美容師を選ぶのか、全て最後は自分の責任なのだ。